結び方に意味がある･･･水引

たまにしか陽の当たらない林の中に赤い枝のようなものが伸びていました。タデ科のミズヒキです。バラ科のキンミズヒキはあちこちで見られますが、このミズヒキは初めてみました。
おお、これがのし袋に付ける水引から名付けられた植物･･･イマイチ実感が湧きませんね。ミズヒキは日本全国の山の斜面や道端の日陰に生える多年草です。

写真がブレてしまいましたが小さな花が咲いています。
花弁に見えるのはまたしても萼片でしたが、よく見ると上半分が赤くて下半分が白いですね。この紐状で赤と白に上下で別れていることからミズヒキと呼ばれるようになったそうです。
そもそも水引は隋から帰国した小野妹子に同行していた答礼使が、土産の品を紅白の麻の紐で結んで持ってきたことが起源と云われています。

話は逸れますが、水引の結び方は大きく分けて２種類。
１度きりである事を願う「結び切り」と何度もある事を願う「蝶結び」(花結び)です。
結び切りを使うのは快気祝い、結婚祝い、香典、法要、お見舞い･･･なるほど１回きりがいいですね。解け難く、引っ張ると更に硬く結ばれる結び方です。
蝶結びの方は両端を引っ張ると容易に解けて何度も結べる結び方です。出産祝い、入学祝い、お歳暮、賞品などに使われます。

色は地方の慣習にも寄りますが、
赤白　:祝い事全般
金銀　:祝い事、特に結婚祝い
黒白　:香典やお供えなどの仏事
黄白　:関西・北陸地方の仏事
銀のみ:主に仏事
双白　:主に神事
となっているようです。知らないと失礼しちゃう事もありそうですね。